2015 0207

予備校の新しいパンフはaさんの圧勝だった。もはや信仰の域に達しているのかもしれない。あの絵の前で死ねたら良いと思わせるような絵だ。ネロの気持ちが分かったような気になる。絵であって絵でははなく、あれはTHE heart,心そのものだと思う。
負ける負けないの話で単純化できないが、わたしももっと良い絵を描きたいと素直に思う。絵に感情はいらないのだったと思い出した。私自身はなすすべ無く絵の前でただ筆を動かす塊に成るべきだったのだ。あとは感情が勝手に噴き出て画面を構築していく。私はただ、そのイメージを放出へ導いてやる案内役であるべきなのだ。共感なくして名作とは呼べない。

芸大は、準備が出来て、なおかつ勇気を持って飛び込んだ人から受け入れていく。大人になったら受かるとはそういうことだと思う。風呂場や部屋の隅に隠れている自分を明るい部屋に引っ張り出してきて正座させ、そいつらと向き合わなければいけない。精神の思考量をもっと増やさなければいけない。奥まで見なければならない。

「芸大は絵ではなくて人をとる」
言葉が心に響いた。